原付二種(125cc)ビッグスクーター

2015年07月10日更新 / 2015年02月19日公開
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ホンダ・フュージョンやヤマハ・マジェスティから始まる、ビッグスクーターブーム。ビックスクーター(通称:ビクスク)と言うと250ccクラスを連想することが多いが、近年ライフスタイルの変化やガソリン価格の高騰のあおりを受けて、125ccクラス原付二種のビッグスクーターが見られるようになってきた。

ビッグスクーターのメリット

なぜ250ccではなく125ccの原付二種ビッグスクーターが台頭してきたか。それは、さまざまなメリットがあるからだ。

250ccと変わらないポジションと操作感

最近の125ccクラスのスクーターはスペック的に肥大化が進み、250ccクラスのビックスクーターと同等か、それをも上回る大きさのスクーターが登場してきた。

余裕のある車格ゆえに、2人乗りでの安定感やロングツーリングが楽に行えるのが人気の秘密。足の置き場や座るポジション、ハンドルを握る腕の位置などは、250ccビックスクーターのそれと同じで、もともとビクスクに乗っていた人には違和感なく受け入れられるだろう。

駐輪場にとめられる

駅などに隣接する駐輪場などにバイクを止める際、排気量に応じて停車できるか否かが変わってくる。そのボーダーラインが排気量125ccなのだ。

多くの駐輪場では「125cc以下の原付バイクの利用可」のところが多く、ビックスクーターでも125cc原付二種だと、公然と停めることができる。
ただ、駐輪場は狭いケースが多く、ビッグスクーターだと取り回しが大変かもしれないが。

原付二種ビッグスクーター比較

各メーカーのメジャーどころのビッグスクーター比較。相応の車格をもつ、Honda PCXYAMAHA Majesty125FIKYMCO downtown125iSYM RV125iを比較。

インプレッション

Honda PCX

トルク値や出力など意外に優秀で、アイドルストップや高燃費など、性能は非常に高い。デザインも未来志向で、近・中距離中心の移動だったら最適の一台。

YAMAHA Majesty125FI

車格の割りに重量も軽く、シート高や最低地上高も他と比べ一番低いので、身長などで取り回しに自信がない人にはお勧めだ。
発売から時間が経ったがトータルバランスとしては、最も輝きを放っている一台。

KYMCO downtown125i

最大級の原付二種ビッグスクーターだ。車輌重量から心配される加速度や最高速度だが、相応の出力が確保されているので、特に問題にはならない。250ccと同車格なので二人乗りの安定感も他の追随を許さず、ロングツーリングなどにも適している。

SYM RV125i

YAMAHA Majesty125FIと並んで、原付二種ビッグスクーターのはしりみたいな存在。ステップが低かったりスクリーンが大きいなど、意外に乗りやすさ重視している。また、値段的にとっつきやすい。

原付二種ビッグスクーターのスペック比較表
ホンダ PCX
Honda PCX
ヤマハ マジェスティ125FI
YAMAHA Majesty125FI
キムコ ダウンタウン125i
KYMCO downtown125i
SYM RV125i
SYM RV125i
全長 1,915mm 2,065mm 2,200mm 2,100mm
全幅 740mm 740mm 810mm 760mm
全高 1,090mm 1,240mm 1,150mm 1,390mm
軸間距離 1,305mm 1,500mm 1,545mm 1,440mm
最低地上高 130mm 110mm 140mm 121mm
シート高 760mm 710mm 775mm
車輌重量 126.0kg 136.5kg 158.0kg 156.0kg
カタログ燃費 53.0km/l 39.0km/l*1 45.0km/l
最高出力 8.5kW[11.5PS] /8,500rpm 8.1kW[11.0PS] /8,500rpm 11.0kW[14.7PS] /9,000rpm 9.5kW[12.7PS] /8,500rpm
最大トルク 12.0N.m[1.2kgf.m] /6,000rpm 10.1N.m[1.08kgf.m] /6,500rpm 11.6N.m[1.2kgf.m] /7,000rpm 10.7N.m /6,000rpm
燃料タンク容量 6.1リットル 8.0リットル 12.5リットル 7.6リットル
タイヤ(前) 90/90-14M/C 46P 120/70-12 51J 120/80-14 110/90-13
タイヤ(後) 100/90-14M/C 51P 130/70-12 59J 150/70-13 130/70-12
値段(消費税8%込) ¥307,800 ¥355,900(消費税5%)*2 ¥388,800 ¥340,200
備考 日本仕様はなし。現在、並行輸入も終了し、新車販売は在庫限り。
  • *1:台湾CNSモードによるもの
  • *2:2007年販売価格
全長が長い順
全長が長いと取り回しがしづらいが、ビッグスクーターらしいどっしりとした車格。
  1. KYMCO downtown125i – 2,200mm
  2. SYM RV125i – 2,100mm
  3. YAMAHA Majesty125FI – 2,065mm
  4. Honda PCX – 1,915mm
全幅が広い順
全幅が広いとすり抜けしづらいが、存在感が増しますな。
  1. KYMCO downtown125i – 810mm
  2. SYM RV125i – 760mm
  3. YAMAHA Majesty125FI・Honda PCX – 740mm
全高の高い順
全高=スクリーン長のケースがほとんどだが、純正でスクリーンが大きいと風防対策になる。
  1. SYM RV125i – 1,390mm
  2. YAMAHA Majesty125FI – 1,240mm
  3. KYMCO downtown125i – 1,150mm
  4. Honda PCX – 1,090mm
軸間距離が長い順
軸間距離が長ければ、安定性が増す。
  1. KYMCO downtown125i – 1,545mm
  2. YAMAHA Majesty125FI – 1,500mm
  3. SYM RV125i – 1,440mm
  4. Honda PCX – 1,305mm
最低地上高の低い順
最低地上高が低ければ同時にステップ位置も低いことが多く、乗り降りがしやすい。
  1. YAMAHA Majesty125FI – 110mm
  2. SYM RV125i – 121mm
  3. Honda PCX – 130mm
  4. KYMCO downtown125i – 140mm
シート高の低い順
シート高の低いと、足付き性が良い。
  1. YAMAHA Majesty125FI – 710mm
  2. Honda PCX – 760mm
  3. KYMCO downtown125i – 775mm
  4. SYM RV125i – 不明
車輌重量の軽い順
車格が大きければ重量も増えるが、パワー不足の心配が..
  1. Honda PCX – 126.0kg
  2. YAMAHA Majesty125FI – 136.5kg
  3. SYM RV125i – 156.0kg
  4. KYMCO downtown125i – 158.0kg
燃費の良い順
燃費が良いほうが、財布にやさしいですね。
  1. Honda PCX – 53.2km/l
  2. SYM RV125i – 45km/l
  3. YAMAHA Majesty125FI – 39.0km/l
  4. KYMCO downtown125i – 不明
最高出力の高い順
パワーが大きいほど、スピードも出やすい。
  1. KYMCO downtown125i – 11.0kW[14.7PS]/9,000rpm
  2. SYM RV125i – 9.5kW[12.7PS]/8,500rpm
  3. Honda PCX – 8.5kW[11.5PS]/8,500rpm –
  4. YAMAHA Majesty125FI – 8.1kW[11.0PS] /8,500rpm
最大トルクの大きい順
トルク値が大きいほど、駆動力が増す。
  1. Honda PCX – 12.0N.m[1.2kgf.m] /6,000rpm
  2. KYMCO downtown125i – 11.6N.m[1.2kgf.m] /7,000rpm
  3. SYM RV125i – 10.7N.m /6,000rpm
  4. YAMAHA Majesty125FI – 10.1N.m[1.08kgf.m] /6,500rpm
タンク容量が大きい順
燃費にもよるが、タンク容量が大きいほどツーリングなどに適している。
  1. KYMCO downtown125i – 12.5リットル
  2. YAMAHA Majesty125FI – 8.0リットル
  3. SYM RV125i – 7.6リットル
  4. Honda PCX – 6.1リットル
値段が安い順
そりゃ、値段がお安いほうがいいですな。
  1. Honda PCX – ¥307,800
  2. ¥340,200 – SYM RV125i
  3. ¥355,900 – YAMAHA Majesty125FI
  4. ¥388,000 – KYMCO downtown125i

日本を代表するバイク会社が製造するブランド力や安心感が持てる「Honda PCX」。しかし、ビッグスクーター要素は兼ね備えているものの、他の3台と比較して、スペック的に存在感に乏しい。たしかに、タイヤ径も他と比べて大きく、路面状況が悪くても安定感あるのはうれしいが、足元のスペースがもう少しほしかったりもする。そう考えると、やはり近所への通勤・通学がおもな用途と思われる。

トータルバランスに優れ人気を博し、カスタム用品などが多く出ているので、いじっても楽しい「YAMAHA Majesty125FI」。だが、やはりデザインの古さや性能面でも他と見劣りするようになってきた。逆輸入も終了しており、今後容易に手に入らなくなってしまうかもしれない。せっかくなので、モデルチェンジして日本でも正規販売して欲しいところだ。

日本の125cc原付二種市場でも、少しずつウエイトを拡大しつつあるKYMCO。その中核の一端を担うのが「KYMCO downtown125i」だ。シート下の荷物容量が現行の250ccのビクスクと比べ若干小さいものの、それ以外に死角はない。ブランドを第一選択とせず少々の上乗せ金出せるならば、買いの一台と言えるだろう。

販売するスクーターの中でも戦略的な価格で挑む「SYM RV125i」。実用に伴った設計ではあるが、燃料タンク容量があまり多くないのが残念。またでも輸入車なので、修理が必要になったときの部品調達に時間が掛かりそう。

高速道路に乗ることはできないが、125cc未満であればバイク専用以外の駐車場にも停めることができる原付二種ビッグスクーター。近所への足だけでなく、後席に人を乗せてのロングツーリングも兼ねるとならば、ビッグスクーターを選んで損はない。もし自分のライフスタイルに当てはまるようであれば、選択肢の一つに考えても良いかも。

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原付二種比較